知的怠惰の時代


知的怠惰は道徳的怠惰である

知的怠惰の時代

 何かに對して弱腰なのは、その何かに關して深く考へないからであつて、それは怠惰といふ事である。怠惰が徳目になる筈はない。思考の不徹底とは知的怠惰といふ事だが、知的に怠惰な人間は道徳的にも怠惰な人間なのである。


第1章 新聞はなぜ道義に弱いか
第2章 愚鈍の時代
第3章 「親韓派」知識人に問ふ
第4章 朴大統領はなぜ殺されたか
第5章 教育論の僞善を嗤ふ


週刊誌時評

 
推薦文:私は追ひ越された 福田恆存
 
 あたりを見廻し、この程度なら言つても良からうと、時流を顧慮して物を言ふ論客がますます多くなる世の中で、良からうが惡からうか言ひたい事を言つてのける松原氏の人柄と仕事に對し、私は心から敬意を表する。お蔭で私の出る幕は無くなつた樣である。


昭和五十五年七月 PHP研究所 二百五十九頁 定價1,200圓 (絶版)
(カヴァー畫像提供・岡田俊之輔先生
 


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